Interview

vol.21 May-Jun.|2019

1チーム ビーププログラム 社長/創設者
Mr. Atty. Vigor Mendoza II

Mr. Atty. Vigor Mendoza II
  • 時代の変化のスピードが速い中でどう上手く流れに乗るのかが大切

    Mr. Atty. Vigor Mendoza II

    Attyさんが創設した1-Teamという会社が手がけるBEEPプログラムは、
    交通近代化プログラムの一環として、地元民の足であるジープニーを
    近代的に且つ安心安全に利用できるのを目的としたものです。

  • 交通システムの大きな変化

    「私たちの仕事は、国内の公共交通機関を近代化し、効率化を目指すだけではなく、運輸労働者の生活を向上させることを目的としています。 より良いサービスを手ごろな価格で提供することで、通勤ラッシュの緩和ができると同時にジプニーの乗り継ぎも快適になるのをお約束します。」と仕事への情熱を語るAttyさん。彼らがもたらす近代化に市民が快く受け入れてもらえることを望んでいるそうです。「交通機関の近代化が進めば多くの雇用も期待できるので、むしろ歓迎すべきことでしょう。」

  • BEEPの登場で JEEPは「進歩」する

    「フィリピン道路の王様」と呼ばれるジープニーが、今まで改良されることはありませんでした。ジープニーがもたらす環境汚染、交通渋滞問題は、コスパの悪い運用と車両のメンテナンス不足が原因です。これらを解消すべくこのプログラムが始動されました。BEEPが全エリアで普及すれば交通渋滞は緩和され、便利、効率的、そして安全面でも期待できます。年内に100台のBEEPをセブ、マンダウエ、ラプラプ市で年内に導入することを目標としています。乗客が快適、安全に乗車できるよう、広々とした車内、エアコン完備、GPSを備えています。また、全車両、シングルタイプの座席、自動料金システム、CCTVカメラも標準装備です。あらかじめ座席をスマホで予約することや、BEEPの運行状況をアプリで確認することも可能になり、毎日の通勤が便利になることでしょう。
     「フィリピンでは近年、便利な生活を求める声があちこちで聞かれます。人々からの要求がなければ、何も新しい物に変わっていきません。近代化に向けて問題は山積みで、簡単に解決するものばかりではありません。皆さんの協力があれば必ず達成されるでしょう。」
     「近代化に向けて最も難しいのは、新型車両でも新しいものへの適応力でもありません。サービスを提供する側と乗客の相互の理解が持てるかどうかです。サービスを提供する側が新たな規則を作った時など、みなさんの多大な理解が必要になります。すべての人が協力し、その時に決められたルールも皆さんが守っていただけることによって導入が可能になります。フィリピンの近代化を促進するためには、乗客のみなさんの理解と協力なしではそれは成し遂げられないのです。」Attyさんの今後の活動にさらに期待が高まります。

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