Interview

vol.3 May-Jun.2016

プロフード社 オーナー
JUSTIN S. UY

JUSTIN S. UY
  • ドライマンゴーは占有8割   日本の商慣習導入が発展の礎

    JUSTIN S. UY

    セブナビ咲楽の読者の皆さま、こんにちは。
    Profood International Corp.は1980年の設立以来、
    マンゴー、バナナ、パイナップルなどフィリピンの豊かな果物を加工し、
    世界52か国へ輸出、ドライマンゴーとマンゴーピューレでは
    この国の生産・輸出の8割を占めるまでになりました。
    日本のビジネス慣習を取り入れ、異物混入などを防ぐ最新鋭の
    日本製の機械を導入して、衛生面に万全を尽くしたことが
    各国に評価されました。セブの最近の発展は目を見張るものがあり、
    日本との関係はますます強まるでしょう。日本との交流拡大を視野に
    各種のビジネスを展開していきたいと考えています。

  • 品質、納期、価格を徹底

    このビジネスを始めた契機は1978年、私が19歳の時、叔母が作るドライマンゴーがとてもおいしかったので、商売になるかもしれないと考えたのです。家内工場からスタートしました。3つの原則を守ったのが発展の礎(いしづえ)となりました。
     1つはクオリティーを重視し、とにかくいいものを作り、品質をさらに向上させようと努めたこと。2つ目はデリバー・オン・タイム。日本のとても大切な商慣習で、決められた納期を守らないと日本への輸出は成功しません。3つ目はフェアな価格設定。消費者の気持ちをつかむには、価格は高すぎても、低すぎてもいけません。
     今では日本のスーパーマーケット、飲料や菓子メーカーから水産会社まで40社以上が私たちの製品を輸入しています。金属片や異物が混入しないよう日本製の最新のエックスレイ検査機や金属探知機を導入しています。マボロのこの工場は(と案内しながら)、現在5000人、最盛期には8000人が働きますが、ハエがいないでしょう。果物の搾りかすは1時間以内に処理しているのです。

  • ホテルも近くオープン

    果物の収穫期は地域によって違います。国中から出荷してもらうことで、ドライマンゴーの生産を1年中、切らさずに行える体制を整えました。これは日本の消費者のためにも必要です。Profoodは果樹生産農家のことも考えています。大手の栽培業者だけでなく、零細な農家から直接、仕入れて、家計を維持できるよう配慮しています。
    ホテルやショッピングモールなど経営の多角化にも乗り出しました。セブへの国際直行便は増え続けて、韓国との間に毎日8便、日本との間にも3便が就航しています。海外からの訪問者は今後さらに増えるでしょう。私が建設に関係している東横インは間もなく完工し、580室を提供します。
    日本人の退職者に住んでもらおうというリタイアド・ビレッジも構想しており、パートナーを探しているところです。セブナビ咲楽さんを通して、こうした情報が日本の方々へ提供されれば、セブと日本の交流は一段と加速することでしょう。

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