vol.18 Nov.-Dec.|2018
アルニカスパ 代表取締役社長
Mr. OH Kyeungrae
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「セブを愛し、そこに集う人々を愛する」それが経営のモチベーション。
自然溢れるフィリピン伝統ガーデンの中、お客様が日常から完全に離れて全身全霊を癒される場所、それがArnika Spa。身近な人がセブで癒される姿を見て、自然治療の素晴らしさに心を惹かれ、8年前にスタートしました。大切なのはお客様がサービスに満足し、「セブは最高の場所」という思い出を共有していただけることです。
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幸運を呼ぶ場所で、 幸福をシェアしたい
「セブは私にとってはとてもラッキーな場所です。」そう語るオー氏には、セブへの敬愛が溢れていました。セブに来たきっかけは、奥様が腰痛で苦しんでいた時に、温かい気候と豊かな自然に包まれたこの場所での長期療養を決めたこと。ゆっくりとした暮らしの中で健康を取り戻していく奥様を見て、自然治療の素晴らしさとセブの環境に惚れたそうです。この経験から、フィリピンに住みたいと思った時に、どんな事業をするかと考えたら、やはりセブならではの文化であり、人を幸せにするスパが良いと判断し、Arnika Spaを始めました。
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顧客と従業員、両方への 敬意で成り立つ経営
セブに数あるスパの中でも、Arnika Spaは日本人の集客に力を入れています。「元々韓国人客向け店舗の多い場所ですので、逆に日本人客の入り易いお店にして経営を進めようと決めました。」日本人の控えめで穏やかな性格が好きだというオー氏。「昔、当時70歳の日本人男性が働きたいと訪ねてきて、日本人向けの接客を担当してもらいました。若い人とのコミュニケーションを楽しみつつ、真面目に働く姿に感動しました。その方はもう亡くなられましたが、私に日本人を好きになるきっかけを与えてくれた、一生忘れられない思い出の人です。」そして今ではお客様の80%が日本人という、人気のスパになったのです。
「Arnika Spaで大きな儲けを狙うことはありません。」オー氏の経営の要は、お客様が癒されて満足いくサービスを提供すること。「将来の夢を語るのであれば、素朴で落ち着いたArnika Spaには、同じように素朴なホテルを作り、お客様が何日間でもゆっくり心身共に癒されていただけるよう、幸せにお金を稼げる事業展開をすることですね。」外国での事業立ち上げということで、法律・習慣などの違いに苦労したことがあったものの、顧客と従業員を含めて自分に関わる全ての人に幸せを与える、という揺るぎないポリシーを軸に、今後もArnika Spaは人々に癒しを提供していきます。