モアルボアル〜セブ島西部 ヨーロピアンの隠れ家リゾート〜
© CEBU navi SAKURA | vol.13 Jan.-Feb.2018
目次
セブ西海岸沿い...多彩なお店が狭い路地にひしめく田舎街をゆく。
美味なイタリアンが定評であるレストランの
アンバーな雰囲気の空間を抜けたテラス席で少し早目の夕食。
「セブ島のヨーロッパ、またはリトルボラカイ!モアルボアルに乾杯!」
乾いた喉にグイッと流し込む冷えた地ビールを片手に、西の空を望む。
飴色の太陽が海越えの山裾に沈みゆく、誰そ彼時の訪れに想う、
この地の純朴な人たちに舞い降りるべき、幾つもの小さな幸せと、
すべての子どもたちが授かるべき、あまたの自然の恵み。
海風に体癒され、波音に心和らぎ、美味しさに魂が満たされる頃、
紫の夜空にスーッと消えゆく流れ星、続けてふたつ、みつけた。
この瞬間によぎる大切な人たちの未来が、
もっともっと、強く美しく、いつまでも煌めきますように...
マクタンからシティを抜け、セブ本島西海岸へ。 海、山、川で自然体験〜美食まで。 五感を癒す、素朴リゾート。
マクタン島からシティを抜け、セブ本島西の海岸線へ、車やバス利用で走ることおよそ3時間。美しいサンセットを望める素朴な田舎町、モアルボアルに行き着く。ヨーロピアンの隠れリゾートとして、1970年代から一目置かれていたこの地は、その後、フィリピンを代表する絶好のダイビングスポットとして発展。モアルボアルの海岸からボートで20分少々のペスカドール島でのダイビングは、高確率でウミガメやホワイトチップシャークに遭遇でき、イワシの大群、ギンガメアジの巨大な群れが渦を巻く壮大なトルネードが見られることで有名。美しい珊瑚の群生や、リーフや岩が深く落ち込んだドロップオフの美しく神秘的な地形はプロダイバーをも魅了する。
年間通じて世界中のダイバーたちで賑わうと同時に、グルメ、マリンアクティビティ、トレッキングなど、自然体験を目的とするアグレッシブな旅行者を楽しませるセブ本島唯一無二のリゾート地として発展している。セブ中心部からのアクセスの良さも人気の理由。日帰りで海水浴を楽しむ人が、年々増加している。
市場へ出かければ、フルーツや魚介類、肉などの専門店がぎっしりと軒を連ねる。
岩ガキやウニなど、高級貝類をお値打ちに船上で食べられる。
ランバグパブリックビーチ
©Free Crew Diving Center
パナグサマビーチ
©JWB Travel and Tours
カワサンの滝
Diving Photo by Y.Aki
ドロップオフのサンゴ礁が神秘的なモアルボアル近郊ダイビングスポット。悠々と泳ぐウミガメや、イワシ、ギンガメアジのトルネードはダイバーの憧れ。
白い砂浜、青く透明な海、 沈みゆくダイナミックな夕陽… 昼夜問わず訪れたい、美しく陽気なスポットも多数!
モアルボアル近郊には、ダイビングやアイランドホッピングの他にも、ぜひ訪れたい観光スポットがたくさんあります。海水の透明度が高く美しいビーチは、喧騒を離れて、のんびりとできる癒しの場所。海岸線が西側に位置することから、サンセットの名所としても有名。海岸沿いに多彩な店が立ち並ぶ人気のパナグサマ・ビーチ、パウダーサンドの砂浜と真っ青な海のコントラストが素晴らしいホワイトビーチ、また、少し北へ下ったバディアン地区にあるランバグパブリックビーチなど、近年、国内外の観光客が増加。プライベート感を満喫できる高級リゾートホテルや、お値打ちな海辺のコテージなどが点在し、気分や懐具合で使い分けステイが可能だ。夜のモアルボアルも旅の楽しみのひとつ。生演奏のあるレストランやビリヤード・ダーツバー、ディスコ、マッサージ、みやげ店などが路地に立ち並び、賑やかな大人の表情を見せる。
海岸から1~2時間ほど船に揺られれば、アイランドホッピングを日帰りで楽しむこともできる。美しいエメラルドの浅瀬で、シュノーケリングを楽しんだり、360℃パノラマビューで海の絶景を満喫できる海上コテージに泊まれば、バンカーボートに乗った給仕が、新鮮な魚介類はじめ、美味しい料理を届けてくれる夢のような体験もできる。また、船で立ち寄った観光客に、うにや貝類、立派な岩ガキ、魚、など新鮮で美味な食材やドリンク類を販売、船上で美味しくいただけるのもうれしい。
モアルボアルから南へトライシクルで約30分の場所には「カワサン滝公園」がある。森林浴を20分ほどでエメラルドグリーンの美しい光景が広がり、滝壺近くまではいかだで行けたり、全身で滝水を受け、泳ぐこともできる。さらに上流へ進めば小さな滝がいくつかあり、欧米人にも人気のトレッキングを楽しめる。
見どころたくさんのモアルボアル周辺は、セブに訪れたら、必ず訪れたい場所の代表といえる。
近年、人気のランバグパブリックビーチ モアルボアル近郊の数あるビーチ沿いには一泊800ペソで泊まれるバックパッカー向けの宿から、海に面した高級リゾートホテルが点在している
日帰りアイランドホッピングでは美しいエメラルドの浅瀬で、BBQやシュノーケルを楽しめる。
写真の海上コテージは、宿泊もできる。一泊3,500ペソ。
マリンレジャーからナイトタイムまで満喫できるモアルボアルには、欧米はじめ、陽気な外国人客が多い。
モアルボアルへのアクセス
●マクタン・セブ空港から
クーポンタクシーで約2時間、P2,550
●セブ・シティから
【バスで】セブ・シティのサウス・バスターミナルから1時間に1本の割合で運行するバスがある。所要時間は3時間(エアコン付P111、エアコンなしP107)セレスライナー社のバリリ経由バト行き、またはリブランド社のバリリ経由バディアン行きに乗る。バスに乗ると、モアルボアルのマーケット付近のバス乗り場に停まる。そこからリゾートエリアのパナグサマ・ビーチまではトライシクルで約20分。
【タクシーで】
セブ・シティから2~3時間(片道P2,500~)
【ダイビング】
エメラルドグリーンダイビングセンター モアルボアル店
phone: 032-474-3022 / mobile: 0917-631-3346
mail: info@emeraldgreen.info(マクタン本店)
http://emeraldgreen-moalboal.com/