人々の笑顔と温かな雰囲気に包まれた平和な街 バコロド
© CEBU navi SAKURA | vol.17 Sep.-Oct.|2018
目次
フィリピン、バコロドの名物となっているマスカラ・フェスティバルは、色と刺激に満ち溢れたお祭り。
「砂糖」の産地として有名なバコロド
ネグロス島の北西に位置するバコロドは、交通や通信、貿易の拠点であり、サービスセンターなどを有する、ネグロス地方有数の都市の一つです。バコロド特有の穏やかな雰囲気や人の温かさに魅せられ、リピーターになる観光客も多いと言います。街の特産物が砂糖であることから別名「フィリピンの砂糖壺」とも呼ばれており、ハイウェイに沿って広がる一面のサトウキビ畑は、バコロドを象徴する風景となっています。
街の主な公用語はイロンゴ語。バコロドという名前は、イロンゴ語の「bakolod(=石の丘)」に由来しており、1770年に石の丘がある地域に街が誕生したことから「バコロド」と名付けられました。人当たりがよく温厚な住民たちは「Bacolenos(バコレノス)」または「Bacolodnons(バコロドノンズ)」と呼ばれています。
笑顔の街の マスカラ・フェスティバル
バコロドで毎年10月に行われるのがマスカラ・フェスティバルです。「マスカラ(masskara)」とは、近代の芸術家Ely Santiagoが「大人数」を意味する言葉massと、スペイン語で「顔」を意味するcaraを組み合わせて作った言葉。「多くの顔」という意味を持つと同時に、フィリピンの言葉で「仮面」を意味するmaskaraをもじっています。フェスティバルで用いられる仮面にすべて笑顔が象られています。この笑顔は、困難や悲劇に負けずに前向きに生きる地元民の象徴であり、「笑顔の街」と呼ばれる所以となっています。
フェスティバルではストリートダンスコンテストや、ミス・マスカラ・クイーンパレード、カーニバル、フードフェスティバル、スポーツイベント、ミュージカルコンサート、年ごとのスペシャルイベントが行われ、多くの観客でにぎわいます。
マスカラ・フェスティバルで最も注目を集めるダンスイベント。
この夢のような場面を一目見ようと世界中から多くの人が集まってきます。
学校部門、地域部門、2つの部門に分かれて行われるストリートダンス。
世界で最もユニークなお祭りの一つ、マスカラ・フェスティバル。
バコロドでも最多の仮面コレクションを誇るJojo Vito Designs Gallery。
セブからバコロドへ行く方法
1.飛行機(30分)
フィリピン航空またはセブパシフィックにてフライトを予約できます。毎日3便ほど往復しています。
2.バスまたはフェリー(6~7時間ほど)
セブシティからトレド港(1.5~2時間)
トレド港からサン・カルロス港(急行便:1時間/遊覧船:2時間)
サン・カルロス港からバコロド(3時間)
バコロドのおすすめグルメ&スイーツ
バコロドの旅は、食事とお菓子抜きでは語れない!これだけは見逃せない、バコロド自慢の最高の食べ物を紹介します。
マノカンカントリー
Chicken Inasal(Chicken BBQ)
バコロドにあるイナサルレストラン、マノカンカントリーのチキン・イナサルは絶品!食べた人誰もが笑顔になる特別な味わいです。チキン・イナサルとは、フィリピン風の焼き鳥のことで、バコロドで人気の料理です。マリネされたチキンを炭火で焼き上げて作ります。
Nenas Rose II, Father M. Ferrero St, Bacolod
TEL: (034) 433 8727
シャリンズカンシハウス
Cansi (Beef soup)
フィリピンの有名料理、ブラロ(ビーフスープ)とシニガン(スープ)をイロンゴ風に組み合わせたスープ「カンシ」。骨付き牛すね肉をよく煮込み、骨髄の旨味が凝縮された人気の伝統的ネグロス料理です。バテュアンという果物でできたサワーブイヨンを使ったビーフスープとなっています。
Cansi (Fried)
女性オーナーが活躍。
C-58 Capitol Shopping Center,
Narra Ave, Brgy.
Villamonte, Bacolod
Contact number: 034-433-1374
カレア ペイストリー&ケーキ
バコロドに行ったら、ぜひ立ち寄りたいのがこちらのデザートカフェ。お店は常にお客さんでいっぱいの人気ぶりです。オススメのケーキを食べれば、人気の理由が分かるはず!
Robinsons Place, Lacson St., Mandalagan, Bacolod
032-441-3835
ボンボンズ
絶品地元スイーツを食べたければ、バコロドで一番のお土産センター、ボンボンズへ!毎日焼き立て、作りたてのお菓子が並んでいます。ビサヤ地方のメイン都市と町、そしてミンダナオの一部に支店を持つ有名なショップです。
•Lizares St., Bacolod City
•Lopues-East, Bacolod City
•Luzuriaga St., Bacolod City
•Sum-ag, Bacolod City
バコロドで観光をするなら
バコロドには豊かな歴史、美味しい食べ物、そして建造物、自然の織り成す風景など魅力的なスポットがたくさんあります。その中でも特に人気の場所をご紹介します。
サン・セバスティアン・カテドラル
バコロドのダウンタウンに位置するサン・セバスティアン・カテドラル。元は1882年に建設・落成された小さな礼拝堂でした。1933年にカテドラルとして申請され、1936年に改築・改修されました。
1755 Rizal St., Bacolod City
キャピタル・パークと礁湖(ラグーン)
バコロドシティの中心部にある、庁舎とその前にあるラグーンで形成されたこの風景。朝夕のジョギングや、友達や家族とゆっくり過ごすために、多くの地元民が訪れます。
Lacson St., Bacolod City
新行政庁
2010年に落成された新行政庁は、今やバコロドの一大ランドマークとなりました。業務開始以来、銀行、レストラン、バー、ホテル、そしてジプニーのルートに設定されるなど、多くの施設が周辺に参入しました。地元民にとっては、エクササイズや犬の散歩、そして友達や家族と楽しい時間を共有する場所となっています。
Carlos Hilado Highway, Bacolod City
砂糖豪商の屋敷跡
若く裕福なフィリピン人の砂糖豪商であるドン・マリアノ・レデスマ・ラクソンは、香港で出会ったポルトガル人である妻マリア・ブラガを追悼するために、1900年代初期にこの大豪邸を建てました。当時では最大の住居建造物で、今のような廃墟になる前はとても美しい建物だったそうです。とは言え、今でも写真映えのする素晴らしい風景であり、訪れる人々を魅了して止みません。
ガゼボ レストラン:2017年10月にオープンした、フィリピンとスペインの料理を融合させたレストラン
Hda. Sta. Maria, Talisay City
034-476-4334
入場料:1人100PHP
キャンプエストハン ハイランド リゾート
キャンプエストハンは、子どもも大人も両方の心をワクワクさせてくれる不思議の国です。スイミングプールでたっぷり水を浴び、楽しい庭を歩く。馬の背に乗り、アウトドアアクティビティに挑戦し、運動場で遊ぶ。もしくはネグロスの雄大なパノラマ風景を見てくつろぐのも最高です。
Sitio Campuestohan Brgy. Cabatangan/ alternate route via brgy. Granada and Alangilan, Talisay City
(034) 702-0964; (034) 433-3335
Office Hours: 9:00-18:00
入場料:1人150PHP
4~6人用の宿泊施設もあります。