セブアノ達の愛する郷土料理・レチョン
© CEBU navi SAKURA | vol.16 Jul.-Aug. | 2018
目次
スペイン伝統の肉料理
日本にも様々な肉料理はあるけれども、なかなかお目にかかれないのは「丸焼き」!セブで大人気の「レチョン」は一頭の豚を炭火で丸ごと焼いた料理。こんがり焼けたブタが大きなお皿の上に乗っている様は、まるで漫画か映画の一場面のよう。せっかくセブに来たのだから、レチョンの魅力に触れてみませんか?
日本人には馴染みのない言葉、レチョン。実はスペイン語で「豚のロースト」を意味する言葉です。かつてフィリピンがスペインの植民地だったことから、いつしかフィリピンで多く食べられるようになりました。本家はスペインですが、今やレチョンはフィリピン自慢の国を代表する料理。特にセブのレチョンはアメリカ人シェフの手により、海外でも有名になりました。
レチョンは主にお祝いごとの席やお祭りで振る舞われます。香辛料で味付けされ、具を詰め込まれた後、炭火でゆっくり、こんがり綺麗な茶褐色になるまで焼き上げられます。豚の丸焼きが大きなお皿に乗ってテ噛むほどに味わいの増す歯ごたえのよい皮、香辛料の風味がしっかり浸み込んだ肉、プリプリとしていて旨味はあってもくどさは無い脂身…余すとことなく楽しめる料理、それがレチョン。セブアノいち押しのこの味、一生に何度でも味わいたい一品です。
レチョン部分別美味しさ図鑑
耳/沖縄料理でもミミガーとしてある豚の耳。パリパリの皮を少しずつかじって食べるのが美味しい!
顔/お肉とカリカリの皮のコンビネーションが美味しい部分。シシグという肉炒めに使われることも
舌/日本でも豚タンとしてお馴染みの舌の部分。赤身肉のしっかりした歯ごたえがたまらない。
肩/骨が無い分、肉厚たっぷり。ポークステーキのように食べられます。
リブ/骨から出る出汁とスパイスの味付けが合わさり、旨味が凝縮された部分。
皮/パリッと焼けてそれでいてもっちり。噛めば噛むほど深くなる旨味!
尻尾/なんと尻尾も食べられます!耳と同じように、皮のパリパリした食感を楽しむ部分。
脚/こちらも日本でお馴染みの豚足。コラーゲンたっぷりのプルプル食感が好きな人もいるはず。
腹/お肉の旨味にハーブとスパイスがしっかり効いて、ご飯のおともに最高な美味しさ!
レチョンのどの部分が一番好き?
セブアノ達に聞いてみました!
皮と腹とリブが人気!
レチョンってどう料理するの?
1.味付け
塩、胡椒、レモングラス、玉ねぎ、にんにく、ローレルなどを豚の内側に詰めます。
2.縫合
香辛料が出て行かないように、糸で腹を閉じます。
3.ココナツ水をかける
皮全体に細かな穴を空けた後、ココナツ水をまんべんなくかけます。
4.炭火で焼く
炭火でゆっくり焼き上げます。
5.完成
美味しいレチョンの出来上がりです。みんなで楽しく食べましょう。
もし全部食べ切れなくても 大丈夫。残った部分で こんなアレンジも!
レチョンロミ
フィリピンのお野菜たっぷりあんかけうどん、ロミにレチョンを入れて、パリパリともちもちを一緒に味わう!
シシグ
フィリピン定番料理!
レチョンロール
ペーパーライスで巻いてサックリ春巻きに!
レチョンパクシゥ
ソースとスパイスで炒めて更に美味しい!
チチャロン
ビールに合う!
レチョンカワリ
油で揚げてカリカリに!
パタ
外はカリカリ中はとろりの豚足!
お待ちかね!レチョンの食べ方!
レチョン
皮と肉、そして脂の部分をバランス良く味わうのがお勧め。味に慣れたらソースを付けて、違う風味を楽しめます。
ご飯
味深いレチョンには白いご飯が相性バッチリ!
ソース
セブでは醤油とお酢で味を調節して、お好みで唐辛子やカラマンシーなどのスパイスを足します。各レストラン特製ブレンドのソースも要チェック!
レチョンと 合わせて食べたい! フィリピン郷土料理!
豚レバーのスープ
ガーリックスクイドボール
カミアス(ナガバノゴレンシ)
シェイク
野菜炒め
ナスのサラダ
ホタテのチーズ焼き
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