カモテスは今、 バージョンアップ中!
© CEBU navi SAKURA | vol.7 Jan.-Feb.2017
目次
たくさんのビーチと未来をつなぐアイランドロード
カモテス諸島はマクタン島よりも広く、山や湖、洞窟がある。まだそれほど大きなリゾートはないが、カモテス諸島の玄関となるコンスエロ港から、サンティアゴホワイトビーチにかけて、いくつもの美しいビーチがあった。名もない小さなビーチもあるようだ。観光化が進んでいない分、素朴な「南の島」をゆっくりと感じることができるだろう。
パシハン島南部は比較的、道路が舗装され、生活の足となっているバイクの往来も多い。北部やポロ島につながる主要道路ではいくつか拡張工事が見受けられた。観光地やホテルでも拡張工事が見られ、どの現場からも「もっとステキにしよう」「もっとキレイにしよう」という息吹が感じられた。そのせいか、セブでは最近「カモテスっていいらしいね」とウワサする人が多い。カモテス諸島に来る観光客の半数が欧米などの外国人だ。日本人はまださほど多くないという。
キレイな舗装道をたくさんの人が行き交う未来はそう遠くない。ビーチを巡り、湖ではカヤックをすべらせ、神秘的な洞窟に心奪われる。夜にはリゾートホテルで美味しいディナー。どれもが明るい未来へとつながる。
セブ島(Cebu)、ボホール島(Bohol)、レイテ島(Leyte)に囲まれたカモテス諸島(Camotes Islands)。パシハン島(Pacijan)はその海のちょうど中央あたりになる。
パシハン島(Pacijan)の曲がり角や交差点には、道案内やリゾートホテルの広告などがある。外国人にはあまりなれていないが、島民に道を聞けば笑顔で教えてくれる。やさしい島民が行き先を指さしてくれるだろう。
Santiago White Beach
パシハン島で一番大きなサンティアゴの公共ビーチ。
ここはカモテス諸島の中で一番大きなビーチだ。浅瀬はどのビーチよりも遠くまであるように感じられた。朝早くから地元のご年配たちがみんなでビーチ掃除。暑い陽射しはもうすぐそこだ。一方で、海の家では若い家族が、のんびりと朝ご飯。近くには、周りの景観にうまくとけ込んだセンスのよいリゾートホテルがいくつかあった。このカモテス諸島(Camotes)は今、若い人を中心に人気上昇中だ。
港からサンティアゴへの道は北部と比べ舗装されている。
ポロ島に入ると大きな重機による拡張工事が見られた。
島と島をつなぐ真っすぐなマングローブハイウェイ。
コンスエロ港の近くにある三角屋根の教会。青空によく映える。
ヤシの森と畑。道路脇では白いトウモロコシが干されていた。
ヤシの林で育つカモテという芋のような野菜の畑。
海沿いの起伏の激しい道から見えた青空と碧い海。
道路脇で、強い陽射しをめいっぱい受ける紫の小さな花。
Buho Rock
ポロ島にある岩場の岬。断崖脇の急な階段を降りると海に突き出す大きな岩がある。それがBuho Rockだ。そこには海へと突き出る3つの飛び込み台と、引き込まれそうな碧い海が待ちかまえていた。飛び込み台は3段階に高さが分かれている。南の空から突き刺す太陽の陽射しと潮風で、コンクリート部分の風化は否めない。どれも無骨でワイルドな印象そのもの。ちなみにここでもホテルの改修なのか、工事する人を見かけた。
カモテスで一番古いポロの港町のサントニーニョ教会。天に伸びるベル塔が目をひく。
一番高い飛び込み台から見た景色。海を望む。すぐ脇にはスタッフが待機中だ。はるか水平線の彼方にはボホール島があるはずだが何も見えない。この高さから飛び込むのはなかなかの勇気と優れた運動神経が必要だろう。休日にもなれば若者たちが次々と挑戦するという。
Lake Danao
これだけ静かなら、湖底の堆積物にはカモテス諸島、いや、フィリピンの太古の記憶が眠っているのかもしれない。
湖にいく途中、手動遮断機に出くわした。そこで入場料(大人が15ペソ、子どもが5ペソ)を払う。少し驚いたが、しばらく進むとようやく静かな湖が現れた。風の強い日だったが、湖面には美しいカモテスの青空が写り込んでいた。風がなければさざ波もなく、鏡のように美しかっただろう。脇にはカヤックと、白鳥やワニを模したボートが浮いている(50ペソ/30分)。もちろん本物のワニはいないのでご安心を。代わりに岸のすぐ近くでは、小魚がエサを待ちわびて集まっている。ここでのんびりとランチをとるのもいいだろう。
Timubo Cave
ほの暗い階段を降りていくと涼しい洞穴の奥に大きな自然のプールがある(入場料20ペソ)。小さな子どもでも大丈夫。記念撮影もOKだが、水着と防水カメラは必須だ。聞けば他にもいくつか洞穴があるという。時間が許せばポロ島の奥まで足を伸ばしたいところだった。
Sonog
キリスト教のお祭りのために学校へと集まるたくさんの家族と、カラフルな衣装を身にまとう子どもたち。子を思う親の姿は万国共通だ。暑い陽射しをさけて大木のかげからステージ準備を見守る人々。遠くのステージでは、キリストを讃える音楽が大音量で鳴っていた。
トゥラン島の美しいビーチまで歩いて渡れそう。
Bakhaw Beach
広い浅瀬と静かな時が流れるロングビーチ。風と波が強いのはフィリピン北部を通過する嵐のせいだろうか。家族連れの子どもたちが、大笑いしながらビーチボールを何百メートルも追いかけていた。辺りを見下ろすような大きなリゾートホテルはない。お店もない。その「ない」感じがむしろ贅沢だ。
のんびりと散歩したくなるロングビーチ。ヤシの木かげから遠くに広がる浅瀬やセブ島を眺めてひと休み。
Mangodlong Beach
ダナオ港あたりのセブ島を見ながらのんびりと過ごせるプライベートビーチ。入場料は1人20ペソ。小さなビーチだが浅瀬が広く、小さな子どもたちも楽しめそう。ホテルもある。
若者に人気というビーチ。ひとしきりハシャいだあとのひと休み。「写真を撮ってよ」と笑顔。ほんとに写真好きだ。
Information
ダナオからカモテスまでフェリーで2時間30分。午前5時30分、8時30分、11時の3便。帰りのコンスエロ港最終便は午後5時。料金は片道180ペソ/1人。入港税が1人に付5〜10ペソ。乗用車の場合は車と1人分を併せて1200ペソと他費用が別途300ペソほど必要。島内の移動はバイクがメイン。ドライバー付きのレンタルバイクは1日約500ペソ。どこでも走っているので予約はいらないだろう。 ※便の時刻と費用は必ず事前に要確認。
出港前のダナオ(Danao)港とフェリーからの夜明け
ダナオ(Danao)港を出てしばらくしてから振り返ると、チョコレートヒルのような小さな山々が見えた。山の稜線はオスメーニャピークのようにも見える。
フェリーを待つコンスエロ港(Camotes Consuelo Wharf)
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