オランゴ島 のんびり一周の旅
© CEBU navi SAKURA | vol.4 Jul.-Aug.2016
目次
微笑む島びと「オランゴ」
マクタン島からバンカーボートで20分。おだやかな時が流れる「オランゴ島」が見えてくる。まぶしい陽射しのもとを歩いていると家から出てきたお母さんと鉢合わせた。「Are you Japanese?」と笑顔で話しかけてくる。「Yes」と答えると「アナタノ名前ハ何デスカ?」とカタコトの日本語。「上手だね」とゆっくり日本語で返すと大きな笑みがこぼれた。その後、会う人、すれ違う子どもたちがみな笑顔をくれる。タリマ、カウ・オイ、シャララ・ビーチ、バードサンクチュアリでも島びとの笑顔は絶えない。
絶えないといえば、カラオケで盛り上がるグループを3〜4つほど見た。老いも若きも男女に関係なく歌好きのようだ。そこにも笑顔はあふれている。道路脇にはジャック・フルーツ、リマス、チーコーなど果実が実り、ココナッツやバナナはいつでも手に入る。露店のBBQ店も多い。山がなくトライシクルやバイク、自転車でスイスイとどこへでも行けてしまう。
街灯がなく日が暮れると通りは真っ暗。家の灯りをともし表でトランプや夕涼みをする人が多いようだ。やがて静寂に包まれ、月夜とさざ波が心をおだやかにしてくれた。
カメラを持って歩いていると「撮ってよ」と少年たちが立ち止まりポーズをとる。「OK!」と言ってレンズを向けると自然に笑顔がはじけた。
[1日目]
AM 11:00 * サンタ・ローザ港
バンカーボートで桟橋の先端に着岸。
長い桟橋を歩いてトライシクル乗り場へ。島内の行先によって運賃がおよそ決まっているようだ。
AM 11:30 * タリマ
チェックインしたら散策開始!主要道路は舗装済み。
ミニココナッツ
PM 12:00 * カンダグサオ
レンタサイクルで島をぐるっと回ろうとしたが、すでに日本製オフロードバイク(自転車)は1台もなかった。人気で朝一番からほとんど出払ってしまったとか。そしてCandagsaoはまだまだ、自然いっぱいの未舗装エリアだ。
PM 1:00 * カウ・オイ
焼きたての鶏の足は
美味しいよと焼いてくれた。
海鮮料理めあてで海上レストランに集まってくるたくさんのバンカーボート。
車が滅多に走らないオランゴ島に現れたコンクリートミキサー車。大人も子どもも周りに集まってきた。照りつける太陽の下、舗装工事をみんなで見守っている。
PM 2:00 * シャララ・ビーチ
小さなシャララ・ビーチ。水辺は子ども用プールのように浅く、波もほとんどない。心なしか水も暖かいようだ。
シャララ・ビーチの
家族
貸しボート(有料)で遊ぶ子どもたち。コテージ(有料)や木かげがあるので、強い陽射しをさけることができる。波音もなくとにかく静かだ。この近くにはココナッツジュースを楽しめるお店があると聞いた。
PM 3:00 * オランゴ・ワイルド・ライフ 観察デッキ
野鳥を観察するためにできた頑丈なデッキ。そこへは何百ものストーンの上を歩いていく必要がある。デッキに上がるとどこまでも広がるバードサンクチュアリ。
鳥類保護区 オランゴの石橋
受付を済ませ、いざ出発。長〜いストーンブリッヂは必ずしも平坦ではない。崩れているもの、沈んでいるものなどがある。途中には一息つけるベンチが常設。ストーン脇には潮の流れをさけて泳ぐ熱帯魚やウニに見られる。小石に虹色の瞳をもつムツゴロウがしがみついていた。
目が虹色のムツゴロウ
くれぐれも、お足元にはご注意くださいませ。
アジサシだろうか。一羽の野鳥が強風に向かって力強く羽ばたく姿を何度も見た。夕方、いくつもの鳥の群れが飛び立ち、観察している人々の感嘆の声を誘う。
早朝や夕暮れは鳥の
大きな群れが見やすい。
PM 4:30 * バンカーボートメーカーエリア
実は、マクタン島で見る多くのバンカーボートがオランゴ島で作られている。腕のいい棟梁もいるが、後継者不足のうわさがあり心配だ。一方、この界隈にはオランゴ島の闘鶏場(チキンファイト)があり、オランゴの若い男たちでにぎわっていた。
完成が近いバンカーボート
PM 6:00 * タリマ
満潮時のガードハウス
夜になっても干潟ではウニやヒトデを獲る人たちがいた。夜明け前には小さなカゴを手に親子連れが話しながら歩く。
マニラから観光でやって来たヤングセレブたち。
ウニ
ヒトデ
[2日目]
AM 6:30 * ガードハウス
干潮時のガードハウス
自然を破壊してしまうダイナマイト漁や密漁を監視するガードハウス。近年こそダイナマイト漁は減ったが監視をゆるめるわけにはいかない。常に6〜7名のスタッフが24時間体制で常駐。仲間にはブラッキーという犬もいる。明け方には、10種類以上の鳥のさえずりが聞こえ、清々しい朝を彩った。
暮れいくタリマ
明け方の朧月
AM 10:30 * サンタ・ローザ港
タリマからサンタローザ港の間にあるバスケットボール用の新体育館。
オランゴ島からマクタン島に運ばれる貝飾り。白を基調にした清楚なデザインが美しい。オランゴ島の屈強な男たちが船積みを任されていた。
船積みが終わるとしばしバンカーボートの液晶TVに釘付け。どうやら人気ドラマに夢中らしい。
マクタン島へ戻る20分ほどの
船路。バンカーボートの目の前を大型タンカーが悠然と横切っていく。
Schedule
DAY 1
AM 9:40 Punta Enganõ(旧ヒルトン)Port arrival
AM 10:40 Punta Enganõ(旧ヒルトン)Port departure
AM 11:00 Santa Rosa Port arrival
AM 11:30 Talima Resort Check in
PM 12:00 Candagsao for the bicycle rental
PM 1:00 Cow Oy
PM 2:00 Shalala Beach
PM 3:00 Olango Wild Life
PM 5:00 Talima Resort arrival
DAY 2
AM 10:00 Talima Resort Check out
AM 10:30 Santa Rosa Port arrival
AM 11:00 Santa Rosa Port departure
AM 11:20 Punta Engano(旧ヒルトン)Port arrival
Expenses
Punta Enganõ Port Fee 10php(in Car)
Banka boat Fare Rate (One way) 15php/person
Punta Engano Port Terminal Fee 5php/person
Tricycle Fare Rate
※Santa Rosa Port→
Talima→Candagsao 180php
※Santa Rosa Port→Talima 150php
Tricycle(6 hours reservations) 500php
※Negotiations required
Shalala Beach Entrance Fee 20php/person
Olango Wild Life Entrance Fee 100php/person
Santa Rosa Port Terminal Fee 1php/person
※金額・時刻は変更される可能性があります。
2日間お世話になったトライシクルドライバーのアンドレスさんと、その息子。とても仲のよい親子。オランゴ島民の人柄そのままだ。
島の人々の微笑み
少女たちの愛らしい笑顔
カラオケ大会でマイクを握り熱唱するカウ・オイの歌姫!
カメラを向けるととっさにポーズをとる大人たち。かたや照れちゃう少女たち。
工事の行く末を見守る少年たち