Column コラム

空に見るセブの美しさ

© CEBU navi SAKURA | vol.3 May-Jun.2016

空に見るセブの美しさ

Mactan Is.から見る奇跡の輝き

空に見るセブの美しさ

セブには美しい海、珊瑚礁、熱帯魚、人々を魅了する多くのダイビングスポットがある。
ボホール島のチョコレートヒルやセブ島のオスメニアピークなど、
特徴ある稜線をもった山々、その大地で育つ多種多様なフルーツや野菜、
そこで生きる動植物たち。そして、忘れてはならないのが「空」だ。
その中でもサンライズやサンセットは、その美しさを私たちにしっかりと伝えてくれる。

マクタン島東海岸から見る夜明け。オランゴ島から太陽が顔を出す瞬間だ。左側に広がる朝の青空と、右側に広がる夜の暗闇が、その境界線を見せてくれる。

Bohol Is.から昇るArgaoの太陽

空に見るセブの美しさ

フィリピンの人々にとって馴染みの白身魚「バンガス(Bangus)」。その養殖いけすがアルガオの主要道路沿いにある。いけすを照らす太陽は、ボホールのチョコレートヒルあたりから昇っているのだろうか。夜明け直前、隣の深い森から、無数の海鳥たちが飛び立っていった。

紫にそまるOslobの朝やけ

空に見るセブの美しさ

ボホール島とシキホール島の間の大海原から、太陽が顔を出す直前だ。空気が澄んでいるせいか、オスロブの雲を夜明け前の太陽が照らし、鮮やかな朝やけとなった。静かなさざ波が聞こえるようだ。

Mactan Is.のマリゴンドンから

空に見るセブの美しさ

コルドバにほど近いリゾートの部屋から見た夜明け。ラグーンに映る景色と鳥たちのさえずりが、いっそうリゾート感を演出していた。近くにはマリゴンドンの港があり、朝となく昼となくにぎわっている。

Olango Is.から昇る神々しさ

空に見るセブの美しさ

マクタン島の北部リゾートエリアから見るオランゴ島。波がほとんどないのは遠浅の証。海全体に広がる輝きが幻想的に映る。時期によって太陽が昇る場所は変わっていくため、その表情は少しずつ違う。

引き潮のOlango Is.

空に見るセブの美しさ

夜明けごろの海は引き潮だった。人の気配がしない干潟に降りて、オランゴ島の岸に振り返ると、美しい日の出の予感がした。静かにその時を待つ。しばらくすると干潟の海水に明るくなり始めた空が映り、黄金に輝き始めた。かすかに聞こえる引き潮のせせらぎと遠くに聞こえるさざなみの音が心地よい。

セブの美しさの一つは間違いなく「サンライズ」だ。まだ多くの人がそれを知らない。もしあなたがセブ市を抜け出し遠出することがあったら、いつもより早起きしてみたらいかがだろうか。眠い目をこらして見るだけの価値がきっとある。余計なお世話とわかってはいるが、オススメせずにはいられない美しさが、そこにはあるのだ。

Olango Is.から見るメトロ・セブ

空に見るセブの美しさ

オランゴ島のタリマから西に沈む太陽を待っていると、遠くにガスをまとったメトロ・セブが見えてくる。その手前にはマクタン島リゾートホテルのシルエットたち。遠浅の干潟にはウニやヒトデを取りにきた子どもたちがワイワイと出てきた。この日常にも変化の波が近づいているようだ。

湖のようなBantayan Is.の入江

空に見るセブの美しさ

セブ島の北部からフェリーでおよそ1時間。ホワイトビーチが人気のバンタヤン島が見えてくる。その入江は観光地ではなく漁村の浜。ほとんど波がなく山奥の湖のようだ。人影がない静かな入江に、ゆっくりと沈んでいく夕陽が水面に輝く。

いま注目のMalapascuaから

空に見るセブの美しさ

ニタリで注目をあび、ダイビングの人気スポットになったマラパスクア島。ビーチリゾートが整備されますます人気だ。沈む夕陽はセブ島の最北端のマヤあたりか。

Negros Is.に沈むBariliの落陽

空に見るセブの美しさ

セブ島の西海岸にあるバリリ。ゴツゴツとした岩肌が波打ち際にならび、マングローブの木々がしっかりと根をおろす。対岸には大きな山が連なるネグロス島が見えた。その山々に太陽が沈み、一瞬、その稜線が光り輝いた。あっという間のできごと。太陽はあっけなく姿を消し、暗闇が降りてくる。

暮れゆくサンセットは、場所によって見せる表情が違う。同じ太陽なのに、一つとして同じ夕陽はない。沈む瞬間の儚さと美しさをもっと多くの人に知ってほしい。そのひととき、ちょっとだけ立ち止まってみては。

セブの夏夜、見上げる空に舞う星々

空に見るセブの美しさ

心が奪われるようなサンセットを見終わったら、次は星空だ。4月から雨季に入るまでの6月の夏は、天候が安定し星空を見る季節としてはベスト。南十字星はこの季節、太陽が北回帰線となることでセブでも見ることができる。サンセット後、ディナーを楽しんだら南東の夜空を見てほしい。星座としては小さめだが、天候がよければ必ずそこにある。スグ近くには紛らわしい「ニセ十字」があるので、最初はよく知っている人に聞いたほうが間違いないだろう。南十字星はオーストラリア、サモア、ニュージーランド、パプア・ニューギニア、ブラジルなどの国旗に使われ多くの人々に愛されている。そんな南十字星を北半球のセブ島でじっくり見るチャンスは他にはない。ちなみに南半球では上下が逆。つまり北半球で見る南十字星は逆さということになる。セブ市街や、空港とリゾートホテルが立ち並ぶマクタン島では難しいかもしれないが、少し離れた町や離島なら、満天の夜空を見ることができるだろう。星々は何も言わずあなたが見上げるのをずっと待っている。

空に見るセブの美しさ

真夏の南十字星
南十字星の見頃/4〜6月・夜8時頃〜・南東方向

Shoot Spots

Malapascua

空に見るセブの美しさ

水深25mあたりを優雅に泳ぐニタリを間近で見ることができる世界的に有名なダイビングスポット。

Bantayan

多くの海外観光客を魅了する公共のホワイトビーチが人気。セブ市に住むセブアノも憧れる人気スポット。

Mactan

セブのリゾートといえばマクタン島。おだやかな海と多くのリゾートホテルは今や世界的な人気となった。

Olango

マクタン島からバンカーボートの定期便があり、日帰りで、笑顔あふれる田舎島を楽しむことができる。

Barili

セブ市からモアルボアルやカワサン滝へ行く通り道。南へ伸びる海岸線沿いの道は気持ちよくドライブできる。

Argao

セブ市からオスロブへ行く時に通る町。近くには田園が広がり、セブ島の少し違った顔を見ることができる。

Oslob

ジンベエザメを間近に見ることができる世界的に有名なダイビングスポット。近くのスミロン島も大人気!

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